ストラクチャー狙いでの、狙い目について!
この項目では、当船が行うストラクチャー狙いの基本的な攻め方と、キャストする位置によるヒット率の違いについて説明しています。 |
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当船が行うストラクチャー狙いの釣り方は、ヒット率激高のポイントを探れる距離に船を近づけ、狙い目のポイントを正確に探る釣り方を行います。 この釣り方を実践することにより、ヒット率激高のポイントを探ってもルアーに反応がない場合は、『そのポイントに魚が入っていない』事を短時間で判断する事ができます。 釣れる可能性の高いポイントを探っても反応がない場合、ルアーの種類を変えたり、探る水深を変えたりすればルアーに反応することがありますが、長年の経験から、 ヤルキのある魚を『効率良く攻め釣る』事を優先した方がキャッチ数が増えると考えています。 では、本題のストラクチャー狙いの基本的な狙い方について説明を進めましょう。 上図の様にシーバスはストラクチャーの周辺に待機し、小魚やエビちゃんが近づいてくるのを待ちます。 待機場所は潮の流れのヨレで、流れの緩い場所で生活しています。 潮の流れがある場合は、流れてくる方向へ頭を向けているので、ストラクチャーに近づく小魚をいち早く発見し、ストラクチャーの横を小魚が横切った瞬間、ストラクチャーの陰からサーつと出てきてバイトします。 ストラクチャーに近づいてくる小魚やルアーが遠い場合は、捕食行動を諦めてしまうケースがあり、どの距離まで追い掛けるかは、その時の魚の活性具合と、シーバス自身が自分の捕食行動にどの程度自信を持っているかで変わってきます。 ストラクチャー狙いは、ルアーをリトリーブする距離がストラクチャーに近いほどヒット率が良くなります。 表現を変えると、ストラクチャーに近ければ近いほどヒット率が高くなり、逆にストラクチャーから遠ざかるとヒット率が悪くなります。 よつて、ストラクチャーのギリギリにキャストする技量があれば『優秀なルアーマン』となりヒット率が高く、キャストする技量のない方は、『釣れないルアーマン』となりヒット率が少なくなります。 まとめ 狙ったポイントでルアーに反応がない場合、船頭の立場から推測する『魚が居る・居ない』の判断材料は、ルアーをリトリーブする位置が『ストラクチャーに近いか遠いか?』で、釣れる・釣れないを判断します。 そして、釣れる可能性の高いコースをリトリーブできた場合、ルアーにバイトが無ければ『魚は居ない』と判断、バイトがあれば、『少し休ませてから再度狙う』との判断となります。 参考:ボス級の攻略! シーバス狙いの場合、狙い始めのポイントでは、不思議と大きいサイズからルアーにヒットします。 今までの経験では、2~5匹は大きいサイズが釣れ、徐々に釣れるサイズが小さくなります。 それは、なぜでしょうか? 話はそれますが、川魚のアユには縄張りがあり、その習性を利用した釣り方が『アユの友釣り』で、自分の縄張りに入って来た仲間を攻撃して追い出します。 シーバスや黒鯛にも同じ習性があるようで、縄張りを維持しながら生活しています。 ■黒鯛:縄張り意識が強い 丸いクイや、堤防に穴が開いているスリッドのある障害物に居付いている黒鯛は縄張り意識が強く、丸いクイであれば1本のクイに1匹の黒鯛が独占し、スリッドであれば、スリッドの穴一個一個に黒鯛が居付いています。 なぜか? その疑問を解消したは、海中に見える黒鯛の行動を観察できたからです。 その行動とは、自分の縄張りに近づいてきた仲間の黒鯛を、クイを独占する黒鯛が攻撃して追い払うシーンを何度も見ています。 その行動から導き出される答えは、「エサを捕食しやすい場所を独占する習性がある」との事です。 ただ、黒鯛とシーバスは仲良しで、同じクイで一緒に生活しており、黒鯛1匹に対し、シーバスが3匹など、シーバスが複数匹で居座っていることが多いです。 ちなみに、シーバスをエサ釣りで狙う場合、ルアーと同じで大き目のサイズからヒットします。 ■シーバス:大きなサイズから釣れる理由 シーバスは群れで行動していることが多い魚で、1匹で行動する個体は少ないと思っています。 なぜ『1匹で行動している個体が少ない』と言い切れるかと言うと、今までルアーやエサで釣って来た経験で、70cm前後のサイズになると、水中に単独で居るところを見たり、とあるポイントでポツリとデカいサイズが1匹だけ釣れたりと、単独行動しているようにしか思えないシーンを何度も体験しているからです。 本題のポイントに到着し、最初に釣れる魚のサイズが大きいことを考えると、シーバスには上下関係がある事が推測できます。 その上下関係がどのように決められているのかは全く想像できませんが、大きなサイズからヒットしてくることから推測すると、『魚体が大きい(ボス級)順に捕食する権利がある』と言うような、何かしらの取り決めがあるように感じます。 □ヒット例 ・70cm ⇒63cm ⇒58cm ⇒55cm ⇒ 50cm ⇒45cm ⇒40cm ・60cm ⇒80cm ⇒60cm ⇒70cm ⇒ 57cm ⇒53cm ⇒40cm ・60cm ⇒63cm ⇒45cm ⇒45cm ⇒ 40cm ⇒35cm ⇒35cm ・50cm ⇒63cm ⇒50cm ⇒40cm ⇒ 40cm ⇒35cm ⇒30cm この様なヒットパターンになる事が多いので、最初に捕食行動を取るのは、そのポイントのボス級。 ボス級が反応しなくなると、その次に強いヤツが捕食行動を取ります。 □ボス級を狙うのなら、一投目に気合を入れろ! 大物が釣りたいのであれば、ポイントに到着し、一投目に釣れる可能性激高のポイントへ、全神経を集中してキャストする事です。 早く釣りたいからと、べスポジを狙える場所に船が近づく前にキャストしてしまうと、釣れる魚が小さくなったり、狙う障害物の魚を警戒させてしまう事になります。 なので、ポイントに船が近づくまでキャストしたい気持ちを押さえ、「今だ!」との位置で正確にストラクチャーの1m以内にキャストするのがベストな方法であり、ボス級を釣り上げる秘訣です!(^_-)-☆ まあ、シーバスが釣りたくてウズウズしているお客様に、「早めにキャストするな!」とは言いにくいので、この文章をお読みになった後、どう変わるかが楽しみです。♪ アハハ・・・ |
狙い目の優先順位 |
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ストラクチャー狙いには、ヒット率が高い優先順位が存在します。 □優先順位:1番目 潮の流れのブツケ部分 □優先順位:2番目 風が当たって波立っている、表層のブツケ部分 □優先順位:3番目 潮の流れが当たっている場所の裏側(潮の流れのヨレ)部分 □優先順位:4番目 風が当たっているストラクチャーの後ろ側の部分 基本的な狙い方は、この優先順位に沿って行います。 一投目は潮や風のブツケ部分! 二投目に狙うポイントは、一投目で探った位置を考慮し、一投目と同じ場所を狙っても良いし、ストラクチャーの裏側となる、潮のヨレや風裏を狙っても良いので、どちらを狙うかは野生の勘で決めましょう。 基本的な狙い目の優先順位は上で説明している通りですが、その通りにならないケースもあります。 例えば潮裏や風裏ばかりヒットする場合もあれば、ストラクチャーに太陽が当り、日影が出来ている面ばかりヒットする場合もありますので、当日の狙い目は、ルアーへのバイトが多い場所を狙い目にしましょう。 |
狙うストラクチャーの形状の違いで、ルアーをリトリーブするお勧めのコースが変わる! |
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1本のクイなどのストラクチャーを狙う場合には、気にしなくて良い事ですが、下図の様に2本のクイなどのストラクチャーを狙う場合は、2本のストラクチャーを同時に狙うコースを探る方がヒット率の高いです。 上図は潮や風による流れが無い条件とお考え下さい。 ■お勧め お勧めのキャストコースは、クイの右側を狙っている図で、2本クイの2m以内を探るコースです。 ヒット率激高なのは『1m以内をリトリーブ』するコースで、3m離れるとヒット率が悪くなります。 ただ、釣り場で常に2本のクイの間を狙えるかと言うと、そうそう上手きできません。 なぜなら船は潮や風の影響で左右に流れることが多いからです。 なので、2本のクイを狙えない時には、狙いやすいコースの1本のクイを狙らう事になります。 1本のクイの場合も同様に、ヒット率激高なのは『1m以内をリトリーブ』するコースで、3m離れるとヒット率が悪くなります。 次はルアーの着水ポイントについてです。 狙うポイントへ向かってルアーをキャストする際に重要なのは、『ストラクチャーとの距離』と『投入位置(着水ポイント)』です。 お勧めの着水ポイントは、狙うストラクチャーの先、3~4mの地点です。 4m以上離れてしまうとヒット率が減る事以外に、ルアーがストラクチャーに近づくまでに時間がかかるので効率の悪い釣り方になってしまいます。 また、ルアーフィッシングの場合、ルアーが着水した時に発生する”ポチャン”の音と水しぶきが重要で、この音でストラクチャーに付いているシーバスの活性が上がると同時に、小魚(ルアー)が近づいてくる事をシーバスが認識しやすくなります。 ルアーを着水ポイントに落す事は簡単で、リールをサミングしながらキャストし、着水させたいポイントでサミングで止めれば良いだけです。 この行動は慣れなので練習を繰り返すしかありません。 ちなみに、狙うストラクチャーの4m以上先にキャストしてしまった場合、ストラクチャーの角付近で魚がヒットしてしまう事が良くあります。 この角付近でヒットした魚は、サイズが大きければ多いほどストラクチャーに方向へ泳ぎ、ストラクチャーにラインが擦れてラインブレイクする危険性があります。 魚が上手くストラクチャーの逆方向へ移動してくれれば良いのですが、ロッドの竿先を右側に向けても方向が変わらないケースが多いので、ルアーの着水ポイントを5m以上先にしない事です。 この対策は簡単です。 ルアーをお勧めの着水ポイントに落とせば良いだけです。 この着水ポイントの場合、下図の赤丸の範囲でヒットしますのでラインブレークするケースが減ります。 なぜ、角より先でヒットしないかについては、上で説明したように、シーバスはストラクチャーに近い場所で捕食行動を取る事で、『獲物を高確率で食べる事ができる』事を知っているからです。 なので、ご丁寧にも自分が待ち構えるストラクチャーの方向へ美味しいゴハンが泳いで来るのですから、高確率で捕食できるストラクチャーのスグそばで捕食行動を取ります。 上図の説明 ①ゴハン発見! 運良く自分のテリトリーに向かってくる! ②小魚の死角となる方向へ向きを変える。 ③小魚の死角となる後ろ側の少し深い場所から近づき、バイトチャンスを伺う。 ④「今だ!」と判断した時に、小魚の頭部分をめがけてパクリとくわえる。 以上の様に、小魚(ルアー)がストラクチャーを通過してから捕食行動を取る事が殆どなので、魚をキャッチしやすい赤丸印の場所でルアーにヒットします。 尚、上の説明では四角いストラクチャーを狙う図ですが、丸いクイを狙う場合も、お勧めポイントでルアーを着水させれば、ヒットした瞬間にクイにラインを巻かれることが無くなります。 まとめ ①狙うストラクチャーが2本のクイ場合、2本のクイの横をリトリーブする釣り方がヒット率が高い。 ②2本同時に狙えない場合は、1本のクイを狙う釣り方に変える。 ③ルアーの着水ポイントは、ストラクチャーから3~4m離れた距離に落とす。 但し、常に3~4m離れた場所にルアーを着水することは不可能なので、その場合の対策は次の項目で説明しています。 |
3~4m離れた場所にルアーを着水することができない場合の対処方法 |
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船は潮の流れと風の影響で常に動いています。 ストラクチャーに近ければ3~4m離れた場所にルアーを着水することができますが、船と障害物との距離が離れていたり、船の立ち位置の関係で、激熱のポイントにルアーを着水できない場合は、下記図のようにストラクチャーの近くにルアーを着水させ対処します。 お勧めは、ストラクチャーから1~1.5m以内に落とす事です。 近すぎるとルアーをストラクチャーにブツケ壊す危険性があります。 逆に1.5m以上離れてしまうと、ルアーを追う魚の数が減ります。 |
参考文章 |
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参考:その1 秘密の文章を公表できない理由 今回、当船のお客さま向けに作成た文章を一般公開できない理由は、他船の船頭が『釣り方の秘訣』を知ってしまうと、皆さん釣れるようになってしまうからです。アハハ・・・ □他船の場合は、ストラクチャーのギリギリを狙わないので釣れない。 □同じストラクチャーをルアーの種類を変えながら『しつこく攻める』時間効率の悪い釣り方をする。 □1匹釣れたポイントをしつこく攻め、時間効率の悪い釣り方をする。 □過去の経験で釣れたポイントを『しつこく攻め』時間効率の悪い釣り方をする。 □オープンエリアを狙う船が多い。 そんな感じの釣りをしてくれるお陰で、狙い目でバッティングすることが少ないので当船は大変助かっています。 参考:その2 ストラクチャー狙いとオープンエリア狙いとの違い 陸っぱりからシーバスを狙っている方は、何処へキャストしても釣れるイメージと、ストラクチャー周辺を狙えば高確率で釣れるイメージがあると思います。 船から狙う場合、狙うポイントは無限にあるように感じますが、実は釣れるポイントと釣れないポイントがあります。 釣れるポイントでも、ルアーの種類が悪かったり、リトリーブスピードが悪かったり、狙い目が悪かったりするとバイトしませんし、釣れないポイントでは間違って釣れる事はあっても、1時間狙ってもノーバイトになる事が当然のように発生します。 では、無限にあるポイントの中で「高確率で魚が釣れるポイントは?」と聞かれると、日頃から魚が付きやすいストラクチャーとなります。 この為、当船の狙い方は、釣れる可能性の高いポイントを効率良く攻めることを重点に置いています。 当船の場合、春と秋にオープンエリアを狙う釣り方をします。 釣り船の船頭は皆それぞれお気に入りのポイントと狙い方があり、オープンエリアが好きな船頭は一年中オープンエリアばかり狙います。 オープンエリアの釣り方は、基本的に何処へキャストしても釣れますが、ハネ(ボイル)が出たらその周辺へキャストするとヒット率が増えます。 一般的にはお気に入りのポイントを狙ったり、魚探でベイト反応の多い場所を狙ったり、ポイント毎にヒット率の高いコース(向き)があったりと、船頭の経験で狙い方が変わります。 ストラクチャー狙いとオープンエリア狙いでの大きな違いは、正確なキャストの技術が必要か不要かにあります。 ストラクチャー狙いの場合は、狙い目に正確にキャストできないとヒット率が悪い事に対し、オープンエリアでは飛距離を出せればなんとかなります。 但し、釣れる釣り師と釣れない釣り師との差はあり、ルアーの種類やカラーの選択、リトリーブスピード、アクションなどでヒット率に差が出てきます。 もちろん、ストラクチャー狙いの釣りでもルアーの種類やカラーの選択、リトリーブスピード、アクションなどでヒット率に差が出てきますので、ヒットパターンを発見するには、当船で無駄遣いする必要があります。アハハ・・・ |